アニメ あたしンち
スタッフ
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スタッフが語る「あたしンち」第14回 制作進行  伊藤貴徳氏(左) 高橋紗ゆり氏(右)
入社して初めての担当がアニメ「あたしンち」。スタッフの諸先輩方はもちろん、タチバナ一家にも育ててもらっている新米です。

高橋:アニメが好きで、制作する立場になりたいと思い入社したのが4カ月前。ですが、アニメーション制作の流れをまったく知らなかったので、現場に入ってから、わからないことだらけ! 正直、大変な仕事場に来てしまった…と思いました(苦笑)。
伊藤:「あたしンち」の制作進行チームは4人ですが、話数によって担当が決まっています。最初は先輩について教えてもらいながら2本手伝わせてもらい、3本目から自分一人で制作進行を担当することになりました。だけど、これが失敗続きで…。
高橋:私も、ひと通り失敗していると思います!できあがった映像をチェックしていると、仕事をしていた時の状況が甦ってきます。中には、「あ〜このカットなくしてしまった…」と、苦い失敗を思い出したシーンもありました。でもそのカット、あとで机の中から出てきたのですが…。

ユズヒコのクラスメイトの川島が詩にのめりこんでしまい暴走してしまう話。コンビで山下がくっついて、その塩梅がけっこう好きです。

伊藤:僕にも苦い失敗あります。追い込みになると素材を揃えないといけないのですが、僕の連絡が遅くなってしまったせいで、期日までに揃わない事態になってしまったことがありました。本当は清書であげて欲しかったものが、その日までに仕上げられる量ではないと思ったので、とりあえずラフを揃えてもらったのですが、その時は、「あ〜やってしまった…」と、頭を抱えてしまいました。
高橋:制作進行の仕事は、「進行」という名前の通り、うまく進めていかなきゃならない仕事だなぁと、失敗を通じて痛感しました。迷惑もかけちゃいけないし、まわりの人に不快な思いもさせちゃいけない。スムーズに進めるのが目的なので潤滑油的な役割も担っている仕事だと感じました。
伊藤:何度も失敗して何度も怒られて、その瞬間は素直に受け入れられないこともありましたが、あとになって考えてみると、怒ってもらわないと間違えたまま仕事を続けてしまう、ということに気が付きました。その方が絶対キツイ。今では、いろいろ指摘してもらえることに、ありがたさを感じています。


伊藤:「あたしンち」は、ほのぼのとしたホームコメディ。実際に作品を作っている監督、演出、スタッフのみなさん、いい方々ばかりなので、そんな雰囲気が作品にも自然と出ているのではないかなぁと思っています。個人的にも結構好きな作品です。

どちらも、一番初めに携わった話です。すべてのシーンに仕事の思い出が詰まっています。

高橋:「あたしンち」は、よくある何気ない話が多いですが、それぞれに深いストーリーだなぁと思います。「深い」といえば、先輩から引き継ぎの時に言われた「あたしンち」のテーマがありました。「あたしんち」の「あ」は「愛しあう」。「た」は「助けあう」。「しン」は「信じあう」!「ち」は、チームワーク!
伊藤:出た!(笑)
高橋:「あたしンち」に限らず、他でもいえることかもしれませんが、このテーマのもと、ベテランや先輩に囲まれて充実した日々を送れています。ひと通りの仕事ができるようになって、将来、まわりのみなさんから「一緒にやってよかった」と思われるような制作進行になりたいです。
伊藤:先輩方の仕事ぶり見ていると、見習わなきゃいけないと思うところが、たくさんあります。僕の目標は、最初に教えてもらった先輩と同じぐらい仕事ができるようになること。入社して初めて担当させてもらった作品が「あたしンち」でしたから、諸先輩方はもちろん、母や父、みかんやユズヒコにも見守られながら、日々、経験を積ませてもらっています。

プロフィール
伊藤貴徳(いとうたかのり)
2008年7月シンエイ動画入社。入社当初より、制作進行として「あたしンち」を担当。話数は288話から。現在では「あたしンち」のショート「美麗にクッキング」も担当。また、今夏は8月13日に放送された(テレビ朝日)「戦争童話シリーズ 青い目の女の子のお話」にも携わる。

高橋紗ゆり(たかはしさゆり)
2009年4月シンエイ動画入社。入社当初より「あたしンち」の制作を担当。「あたしンち」の放送当初は見ていたが、それからご無沙汰していた為、入社当時は家族以外の名前が分からなかった程。今では改めてその雰囲気にハマっている一人である。制作として一人前になるため日々勉強中。

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